顔料

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ヴァインブラックをつくる

このページでは植物を焼いてつくる黒顔料、絵画用では、ヴァインブラックやピーチブラックなどと呼ばれる顔料をつくってみる。 まず、古代ローマ時代の書である、ウィトルウィウスを参照してみる。そこでは、煤の黒(本サイト「ランプブラック」参照)を紹介...
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ランプブラックをつくる

ランプブラックは油煤を集めて作った黒で、日本の墨に相当する。炭である植物炭(ピーチブラック)や骨炭(アイボリーブラック)とは、同じ炭素ではあるものの、だいぶ性格が異なる黒顔料である。このページではランプブラックを作って、材料への理解を深めて...
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安価な粉砕機で鉱物を顔料化する方法

安価な粉砕機を使って、鉱物を顔料化してみたので、レポートする。 購入したのは写真のような粉砕機で、ネットショップで1.5万円ほどで購入できる。ナッツなど食料品を粉砕する機械であるが、鉱物も砕けるようである。原理としては、刃物で粉砕というより...
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油絵具の手練り

絵具は顔料と展色材から成っている。油絵具に関して言えば、顔料と乾性油を練り合わせるだけで、立派な油絵具となる。そこに乾燥剤や金属石鹸など、さまざまの助剤が加わって展色材を構成している。自分で手練りすることによって、珍しい顔料を使用したり、展...
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テールベルト顔料をつくる

テールベルト、緑土と言われる顔料の鉱物名に関しては、『絵画材料事典』では「セラドン石」とされているが、別の文献では「海緑石」となっていたり、あるいは両者であったりする。両者とも雲母グループの鉱物でよく似ており、さらに色味に個体差が大きく、区...
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天然ウルトラマリンの抽出(ミニマム版)

ラピスラズリは青以外にも方解石やパイライトなどを含んだ岩石であり、砕いただけでは灰色がかった青となる。その色でも使えないことはないが、より純度の高い鮮やかな青を得るには、青い部分を抽出しなければならない。抽出されたものをウルトラマリンと呼ぶ...
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ベンガラ(ヘマタイト)顔料の作り方

酸化鉄の鉱物、ヘマタイトを砕いて、赤茶色の顔料を作る。ヘマタイトは地面のどこかや、田んぼの中(鉄バクテリアが生成した酸化鉄)などを利用できるが、鉱物ショップで購入したものを使った。
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ヴェルディグリの作り方

銅を酢で腐食させると緑色の物質、緑青が生成される。緑青にはさまざまな種類があるが、ここで紹介するのは酸で腐食させる最もシンプルな例である。この顔料は変化しやすく、ルネサンス期の木々が黒っぽいのは、この顔料が退色したためであるという。
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鉛白の作り方

鉛板を酢酸蒸気に晒して鉛白(塩基性炭酸塩)を生成する方法を紹介。鉛白は日本ではシルバーホワイトという名で呼ばれている。現在は電気分解法という手法で製造されているが、古い製法を再現してみた。被覆力と暖かみの強い顔料を得られた。