展色材

メギルプの作り方

『絵画材料事典』によれば、メギルプとは以下のような定義なる。 Megilp メギルプ マギルプ (Mastic マスチック樹脂をも見よ) とはテレビンにマスチック樹脂を溶かしたものに,更に亜麻仁油を加えた画用液の塗料媒質メデュームである。こ...
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マスチック樹脂

概要 別称:乳香、英語表記:Mastic resin。 ウルシ科のカイノキ属、ピスタシア・レンティスカス Pistacia lentiscus の樹脂。ピスタシア・レンティスカスの木は常緑、雄雌異株であり、樹脂は雄株のものがよいという。地中...
展色材

乾性油の搾油

乾性油は植物の油脂であり、種子から搾油されたものである。あまり需要はないと思うけれども、搾油をしてみたいという人がいるかもしれないので、その方法についてメモを残しておく。10万円以上する搾油機、または近隣に搾油所があれば、それを使用するだけ...
染料

お茶とスチルウールでインクを作る

西洋中世の写本にも使われたというタンニンと鉄のインク。西洋ではタンニンにオークのゴール(ナラの虫こぶ)が、鉄には、硫酸鉄(緑礬)が使われた(『色-世界の染料・顔料・画材 民族と色の文化史 』)。このインクが西洋文明にとってどれほど重要であっ...
展色材

鹿の角で膠をつくる

テオフィルスに次のような文章がある。 生皮および牡鹿の角の膠についてこれが注意深く乾かされたならば、同じ生皮の同様に乾かされた切片をとり、こまかく刻め。そして鍛工の鎚で鉄床の上でこなごなに砕かれた牡鹿の角をとり、新しい壺の中にその半ばになる...
顔料

ヴァインブラックをつくる

このページでは植物を焼いてつくる黒顔料、絵画用では、ヴァインブラックやピーチブラックなどと呼ばれる顔料をつくってみる。 まず、古代ローマ時代の書である、ウィトルウィウスを参照してみる。そこでは、煤の黒(本サイト「ランプブラック」参照)を紹介...
展色材

コーパル樹脂まとめ

コーパル樹脂についての方法を集めているページです。随時、更新してゆく予定。 概要 コーパルはそのままではテレピンなどの有機溶剤に溶けない。しかし高温で処理するランニングを経ると(コンゴコーパルで300℃?)、テレピン、ペトロールに溶けるよう...
未分類

参考文献

本webサイトの記事を投稿するにあたって、参照している文献、引用している文献は以下の通りである。 チェンニーノ・チェンニーニ(著)/辻茂(編訳)『絵画術の書』岩波書店,1992有名なIl Libro dell'Arteの日本語訳。ジオットの...
展色材

桜の樹液で水彩絵具をつくる

水彩絵具の定着材はアラビアゴムである。アカシア属アラビアゴムノキ (Acacia senegal)から取れる樹液で、アフリカが主な産地である。日本では気候的に栽培は難しいであろう。私は発芽には成功した室内で栽培しており、大きさはまだ写真のサ...
展色材

生皮を煮て膠をつくる

本ページでは生皮を煮て膠を作る試みをレポートする。 参考テキストとして、中世の職人テオフィルスとチェンニーニの書き残したものを参照する。 生皮および牡鹿の角の膠についてこれが注意深く乾かされたならば、同じ生皮の同様に乾かされた切片をとり、こ...