展色材

このカテゴリーでは、展色材にあたるものを取り扱う。溶剤、乾性油、樹脂、ゴム樹脂など。

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メギルプの作り方

『絵画材料事典』によれば、メギルプとは以下のような定義なる。 Megilp メギルプ マギルプ (Mastic マスチック樹脂をも見よ) とはテレビンにマスチック樹脂を溶かしたものに,更に亜麻仁油を加えた画用液の塗料媒質メデュームである。こ...
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マスチック樹脂

概要 別称:乳香、英語表記:Mastic resin。 ウルシ科のカイノキ属、ピスタシア・レンティスカス Pistacia lentiscus の樹脂。ピスタシア・レンティスカスの木は常緑、雄雌異株であり、樹脂は雄株のものがよいという。地中...
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乾性油の搾油

乾性油は植物の油脂であり、種子から搾油されたものである。あまり需要はないと思うけれども、搾油をしてみたいという人がいるかもしれないので、その方法についてメモを残しておく。10万円以上する搾油機、または近隣に搾油所があれば、それを使用するだけ...
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鹿の角で膠をつくる

テオフィルスに次のような文章がある。 生皮および牡鹿の角の膠についてこれが注意深く乾かされたならば、同じ生皮の同様に乾かされた切片をとり、こまかく刻め。そして鍛工の鎚で鉄床の上でこなごなに砕かれた牡鹿の角をとり、新しい壺の中にその半ばになる...
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コーパル樹脂まとめ

コーパル樹脂についての方法を集めているページです。随時、更新してゆく予定。 概要 コーパルはそのままではテレピンなどの有機溶剤に溶けない。しかし高温で処理するランニングを経ると(コンゴコーパルで300℃?)、テレピン、ペトロールに溶けるよう...
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桜の樹液で水彩絵具をつくる

水彩絵具の定着材はアラビアゴムである。アカシア属アラビアゴムノキ (Acacia senegal)から取れる樹液で、アフリカが主な産地である。日本では気候的に栽培は難しいであろう。私は発芽には成功した室内で栽培しており、大きさはまだ写真のサ...
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生皮を煮て膠をつくる

本ページでは生皮を煮て膠を作る試みをレポートする。 参考テキストとして、中世の職人テオフィルスとチェンニーニの書き残したものを参照する。 生皮および牡鹿の角の膠についてこれが注意深く乾かされたならば、同じ生皮の同様に乾かされた切片をとり、こ...
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乾性油の精製

種子から搾油したばかりのオイルは濃い褐色で不純物を多く含み、極めて流動性が高く、また、乾燥も遅い(画材として市販されている各種のオイルは、不純物を取り除く等の精製を行なわれており、その結果、画材として使い心地の良い製品となっている)。未精製...
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ダンマルワニスの作り方

ダンマルやマスチック等の軟質樹脂は、テレピン等の揮発性溶剤に溶かして使用することができる(この樹脂ワニスは、絵画の保護膜や加筆ワニス、油彩、テンペラ等のメディウムの素材として用いることができる)。ここでは、樹脂ワニスを作る手段として、もっと...
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膠の使い方(膠液の作り方)

「膠」は動物の皮や骨などから作られる接着剤で、洋の東西を問わず、太古の昔から木工など様々な用途に用いられてきた。動物の皮や骨等を石灰水に浸けることによって、毛などの不要なものを取り除き、煮て濃縮させ、固めたものである。いわゆるゼラチンだが、...