顔料

ランプブラックをつくる

ランプブラックは油煤を集めて作った黒で、日本の墨に相当する。炭である植物炭(ピーチブラック)や骨炭(アイボリーブラック)とは、同じ炭素ではあるものの、だいぶ性格が異なる黒顔料である。このページではランプブラックを作って、材料への理解を深めて...
顔料

安価な粉砕機で鉱物を顔料化する方法

安価な粉砕機を使って、鉱物を顔料化してみたので、レポートする。 購入したのは写真のような粉砕機で、ネットショップで1.5万円ほどで購入できる。ナッツなど食料品を粉砕する機械であるが、鉱物も砕けるようである。原理としては、刃物で粉砕というより...
染料

ウェルド

概要 ウェルドは西洋の代表的な黄色の植物染料である。私はThompson, Daniel V.の The Materials and Techniques of Medieval Paintingで初めて存在を知ったが、西洋の古画の顔料、染...
展色材

乾性油の精製

種子から搾油したばかりのオイルは濃い褐色で不純物を多く含み、極めて流動性が高く、また、乾燥も遅い(画材として市販されている各種のオイルは、不純物を取り除く等の精製を行なわれており、その結果、画材として使い心地の良い製品となっている)。未精製...
支持体

支持体と地塗り概要

このページでは、支持体、および地塗りの工程で必要な用語を解説する。 支持体 supportキャンバスや板、画用紙など、絵画を支える材料を「支持体」または「基底材」と呼ぶ。油絵なら木枠に張った画布(キャンバス)、テンペラ画には板、水彩画には画...
支持体

白亜地(吸収性地)

「白亜地」は、白亜(炭酸カルシウム)と膠液等の媒材を混ぜて作る地塗りで、油性地や半油性地と比較すると、地が絵具のバインダーを吸い込む性質があり、「吸収性の地」と言える。この地塗りはテンペラから油彩までさまざま技法の地塗りとして使用することが...
染料

レーキ顔料の作り方(明礬)

染料を絵具として使うには、顔料化しなければならない。これをレーキ顔料という。ここではミョウバンを使ったレーキ顔料の作り方を紹介する。とは言っても、私自身はこの件に関して、まだ充分な知識がないので、β版程度の内容であり、逐次、補足、修正してゆ...
展色材

ダンマルワニスの作り方

ダンマルやマスチック等の軟質樹脂は、テレピン等の揮発性溶剤に溶かして使用することができる(この樹脂ワニスは、絵画の保護膜や加筆ワニス、油彩、テンペラ等のメディウムの素材として用いることができる)。ここでは、樹脂ワニスを作る手段として、もっと...
顔料

油絵具の手練り

絵具は顔料と展色材から成っている。油絵具に関して言えば、顔料と乾性油を練り合わせるだけで、立派な油絵具となる。そこに乾燥剤や金属石鹸など、さまざまの助剤が加わって展色材を構成している。自分で手練りすることによって、珍しい顔料を使用したり、展...
展色材

膠の使い方(膠液の作り方)

「膠」は動物の皮や骨などから作られる接着剤で、洋の東西を問わず、太古の昔から木工など様々な用途に用いられてきた。動物の皮や骨等を石灰水に浸けることによって、毛などの不要なものを取り除き、煮て濃縮させ、固めたものである。いわゆるゼラチンだが、...